国際結婚により、これまでダントツ興味のなかった国オーストラリアのメルボルンにやってきて人生ごと座礁中。

こんぬづは、みなさん。

無味無臭なメルボルンにやってきて、人生が五里霧中なパナッタレです。

インド単身在住4年の日々を終え、無事に日本に帰還して落ち着いた人生を歩もうとしていたのですが・・・、おっとどっこい、その後にうっかり出会った現夫の住むオーストラリアのメルボルンに移住することになってしまいました。

やっと2012年7月、配偶者ビザが下りました。早くPRが欲しいです。


番外編としてインド時代の写真をたまにランダムに紹介しています。

ブログを通じた出会いを楽しみにしていますっ。

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----*-----*----- ※インド時代にせっせと書いていたブログもオンライン空間のどこかに放置してあります。また、メルボルンに来た去年にもブログを立ち上げたんですが挫折したあげく、IDもパスワードも忘れてしまったまま放置・・。何が言いたいのかというと、「似た内容、どっかで読んだな。。」と思ったら、それ、たぶん私のインド時代ブログか、挫折したメルボルンブログです・・・・。あしからず~。

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-------「指輪物語⑧」のつづき--------


ついに正式注文をしに、アンドリューの店に。

石についての詳細は(サイズ、透明度、色)は前もって、電話とメールで告げてあった。 

だから店に行くと、前もって告げてあった石の条件に値する石がすでに用意されていて、慎重にピンセットで出して見せてくれた。

これがキミ達の石になる石だよ、と。


証明書も見せてくれて、石のカット面のサイド部分に刻印されているナンバー(肉眼では見えない)を、虫眼鏡で見せてくれた。

アメリカ大陸で産出したダイヤモンドだということ、ダイヤモンド紛争(映画Blood Diamondのような)などが関わっていないクリーンな石であることが、証明書に記載されていた。

カットも、最高級カットの「exellent」で、イスラエルでカットされたことが記載されていた。

キラッキラと最高級Dな色に輝いていた。真っ白。それに・・・、


さすが、小粒だ。とても本物らしい!



フグは「マ、マブッ。マブすぎて、見えねぇっ!目がっ」みたいなウケない冗談をかましたりしていた。

数分の間、品を眺めたあと「デザインはこんな感じで」とようやく、ものすごく簡単なスケッチを見せた。

普通すぎて驚くくらい「普通の指輪」っぽいスケッチ(笑)。



すると、アンドリューがデザインの「つめ役」をしてくれた。

まず、「同じ丸い石でも、四つの爪で挟むのと、六つの爪で挟むのでは、こんなに見え方が違う」と説明してくれた。


確かに!

四つ爪だと、石が若干、四角く見える。
六つ爪だと、そのまま丸く見える。

すかさず「四つ爪」にした。
六つ爪だと、あまりにも古典的だったから(ちょっと、モダンへの未練)。



すると、今度は「同じ四つ爪挟みでも、垂直と、45度傾けるのとでは、こんなに違う」と説明してくれた。(四つの角の対角線が「+」(垂直)になるように置くか、「×」(45度傾け)になるように置くか)。

なるほど!

確かに、垂直に置くとただの四角だけど、45度傾けると「正ひし形」のように見える。

垂直もいいなぁと思ったけど、45度傾け案にした



なぜならば、私がスケッチしておいたデザインに合ってたから。

ひし形の左右両方の角から細いリング部分が伸びて、だんだん太くなっていく流れが自然でいい。スケッチで、そういう風なデザインを書いていったのである。(下方写真参照) 

「飾り石は安いのでたいした値段の差は出ない」ということなので、「ならば」ということで、リング部分の両側に三個づつ飾り石もつけることにした。


注文終了!

婚約指輪を買うことに決めてから3ヶ月が経っていた。


一ヵ月後、できあがったものを取りに、またアンドリューの元に行った(もっと早くできるらしいが、私達はちょうどインドに行っていたので間が空いた)。

「なにしろダイヤモンドなんだから、ぶつけたりしたって割れたりしないけど、でも何かあればいつでも来ていい。また、ポリッシュもいつでもしますよ」と言われながら、ついに指輪を手にした。

とても気に入った。
フグよ、ありがとう!

yub01.jpg  
yub02.jpg 
(古典的でしょ?笑)


そして、驚いた。

ダイヤモンドの石そのものの証明書とは別に、指輪の価値を証明するサーティフィケートをくれたのだが、そこに記載されていた金額が、 小売点で買った場合の価格だったのだ(普通、そういうものなのだろうか?)。

その小売価格が、なんと、私達が実際払った金額のまる2倍!

「This is to certify that the given figures for the articles mentioned below represent in my opinion the replacement value for equivalent of similar pieces for insurance purposes depending on availavility.」
 
つまり、この指輪を失くした時などのために、その価値を証明してくれるという書類。

それが、払った金額の2倍!(しつこくてすみません)



つまり、あのままどこかの店で普通に買っていたとしたら、その店がたぐいまれに正直な店だったとしても、私達はこの指輪の半分の価値の指輪しか買えていなかったはずなのである。

逆に言うと、小売店で買わなかったおかげで、払った金額の倍の価値が証明されている指輪を買えてしまったと言ってもいい。

ましてや、

普通は「デザイナーのマージン」なども発生するはずなので、小売店で売られている指輪は、軽くもともとの2倍以上しているのだと思う。ミドルマンがふんぞり返るオーストラリア、3倍以上も平気でありえると思う。

一般的にこんなもんなのなのか、他の業界のことや他の国のことや、日本の場合など、全然知らないのでたいしたことは言えない。「そういうもんなんだよ」と言われればそうなんだろう。でもすくなくとも・・・・、

これで、「たとえ50%OFFにしても、たとえ2個目を無料にしても、損をしない前提の小売店」の実態が、実感として分かってしまった。

倍の値段が書いてあるサーティフィケートを見つめながら、私達はしばし、しみじみ沈黙しました。

正直言えば、「ここまでだとは思ってなかった・・・」と言おうか。

↑ これが言いたいがために、9連載かけたのだ、私。


私達が不慮の事故で死んだりして、遺族がこのサーティフィケート見たら「んまぁ!なかなか高い指輪買ってもらってたのねぇ!」と思うと思う(笑)。


アンドリューの店のほかにも、同じビルには似たような工房が何軒かあった。メルボルンのその他の場所にだって同じような店はあると思う。だから、他にも似たような工房はあるのだろうけれど、とにかくアンドリューの店に出会って本当によかった!

指輪にモヤモヤ気分がないということから、結婚生活もモヤモヤせずに済むような気がするのも嬉しい。

店の接客の部屋には、いろんな人からの感謝の手紙がいっぱい貼ってありました。


指輪物語 完

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※アンドリューの店なんだけど、オージー彼との婚約指輪購入目的などで知りたい人は、連絡くださ~い。


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2012.06.04 / Top↑
---「指輪物語⑦」のつづき--------


やっと指輪ミッションがクライマックスを迎えた日、日本がそんなことになってしまい、しばらくはボー然と暮らした。

しばらくして、やっと指輪の話を再開した。

まずは、もう一度石をちゃんと決めようと思った。
 

<サイズ>

そしてまず、「大きすぎるとウソっぽくてガラスに見えるから、小さめのほうがむしろよくない?その代わり、透明度か色にこだわろう」という、実に貧乏臭い基本方針がすぐに決定した。

選んだ大きさは、0.32カラット

これ以上大きいと、「水晶ですか?」という感じがした。
ましてや2カラット超すと、プラスチックのオモチャ感すら漂うように思えた。 
もちろん、予算がとてもささやかだということもあるけれど、「小さいほうが本物っぽい」のも本気の理由。

なんつー、庶民であろう。

最初は私の庶民臭さを鼻で笑っていたフグ(インド人に笑われたかねーわっ!)も、何かの用でジュエリーショップの前を通りかかった時、売られていた指輪を見て「たしかに大きいとガラスっぽいね」と納得していた。

ちなみに、世界最大のダイヤモンド「コヒヌール」は105カラットだって。デカー。


<色>

次に、透明度と色、どっちにこだわる?という話になった。

0.32カラットで私たちの予算だと、どちらかひとつなら、なんとか最高クラスを選べそうだった。

そこでフグが最初、「透明度だろう」と言った。

「マリッジの象徴というからには、よどみとかクラックがあっちゃいけなことなんでしょ?」と。

おーーーーっ!意外に分かってるんじゃん!すばらすぃーっ!
意外にわかってるくせして、普段そしらぬ顔してるなんて、やな性格ねっ。


しかし、結果的に私たちは色を最高にすることにした(ズコッ)。

色のクラスの値は最高のDから始まって、EFG...と下がっていき、Zまであるらしい。
なぜDから始めるのか知らないけれど、最高峰はD。
 
そのDに決定。


「Exceptional White+」
というやつで、Completely Colourless Diamond(完全無色)を示すのだそうだ。

なぜ色に一番こだわったかというと、アンドリューが「透明度は上から3番目くらいまでは、肉眼では分からない差」だと言っていたから。

それでも、見た目では分からなくても「まったくクラックやよどみがない」という事実が、マリッジの象徴としてふさわしいのでは?と思ったのだが、

「Completely Colourless Diamondってことはウェディングドレスの白と同じで、やっぱり結婚の象徴としてもふさわしい」と、またフグがなかなかいい事を言い、「それなら、見た目的にも差があるっぽい色の方にこだわろう」となったのであった。

とても現実的な解釈と決断である(笑)。 
 
この時点で、すでに私は大満足。
あとは何でもいいわよ~、くらいになっていた。



<透明度>

色にこだわった替わりに、予算内で抑えるべく自動的に透明度は「VS2」という、上から6段下ったレベルになった。

アンドリューは、「それでもぜんぜん良質の値。いぜんとして、肉眼で何か見えるレベルじゃないよ」と言っていたので、ぜんぜんオッケー。 引き続き大満足。



<金かプラチナか>

あとは、デザインだ。

そこでまず、「金にする?プラチナにする?」となった。

私は、プラチナかなぁ・・・と思っていた。「ネックレスやピアスも金色系は持っていないから、合わせにくいし」とか考えながら。

しかしフグが「金だ。絶対、金」と言う。

「金じゃなきゃ、ジュエリーじゃない。銀色なんて貧乏くさい」とかまで言う。

さすが金信仰大国インド出身者だ。
インドではなにはともあれ、とにかく「金」なのである。

「あのー。銀色っていうか・・・、銀とプラチナは別だし、プラチナは金より高いくらいだよ」と言ったのだけれど、

フグは「分かってる。だけどプラチナと銀はパっと見、あまり見分けがつかないから、同じなんだ」と言い、 「それにプラチナって、スチールに見える。スプーンとかフォークみたいな」と。

さすが、見えてなんぼ、見せびらかしてなんぼ、のインド出身者だ again。 
 

でも、プラチナがスチールっぽいという件は、私も実は前から思ってた(笑)。

だから、「ま、じゃぁいいか、金で」と、すんなりと金にした。


どうせ記念に買うことになるなら「石の質」にこだわりたい、というのはあったけれど、それを見届けてしまえば、なんだかんだ言って、結局私はさほどこだわりがないのだ、ジュエリーに。ということが、自分で改めて分かった。

なので「じゃ、金でいいや。18金ね」と決定。


<スタイル>

あとは、スタイルである。

私は、「おとぎ話っぽい古典的な婚約指輪」より、シンプルでモダンなデザインがいいなぁと思っていた。というのも「タンスにしまったままじゃなくて、ちゃんと着用したい」と思っていたので。

「日本人は婚約指輪をしまっておくけれど、こちらでは普通に着ける」と聞いていた。たしかに観察していると、婚約指輪っぽい指輪をみんな普通に着用している。


ring.jpg   ring2.jpg
↑ 例えばこれらの感じの、モダンな・・・。



しかし、フグが(笑)。

「そんなの、婚約指輪っぽくない」と言う。

どうやらフグの頭の中には案の定「婚約指輪=おとぎ話っぽい昔ながらの婚約指輪」の絵ヅラがインストールされているらしかった。

つまり、なんというのか、王冠っぽい台座に、爪に挟まれた石が乗っかっているやつね。

ring3.jpg こういう古典的な・・・。
 

画像検索でシンプルかつモダンなものを見せたんだけど、ピンと来ないらしかった。

私も「じゃぁ、まぁ、いいか、古典的なやつで」と思った。

かさねがさね、こだわりがない女である。


でもね、「もらうもの」なんだから、相手のテイストのものでも、それはそれで思い出になっていいかななんて。

女にまつわる物事全般に興味ナッシングなフグが珍しく意見を言っているのであるし。
 


ここまで決めて、3月11日のあの日から約1ヵ月後、私たちはまたアンドリューの店に予約して行った。


つづく(今度が最終回よ)


2012.06.01 / Top↑
---「指輪物語⑥」のつづき--------



ところで・・・・、

2001年9月11日や、2011年3月11日は何をしていたか、ほとんどの人が覚えていると思う。

私も覚えている。

特に、東日本大震災が起きた2011年3月11日は、よく覚えている。


実を言うとそれは・・・・

前回の記事で「指輪を注文することに決め、石まで選んだ」あの記念すべき日だったからだ。


私たちは、前回の記事で書いたとおり、メルボルン時間16時40分(日本時間14時40分)にあのジュエリー工房に予約をとっていて、実際にその時間にフグと2人でそこに行った。

婚約指輪を買おうという話になってから2ヶ月、やっと「ここで注文することに決めた」という記念すべき日。

そして、17時20分くらいまでの間、石の説明を聞いたり、希望を説明したり、注文の大枠などを相談していたのである。

それは、日本時間だと14時40分から15時20分くらいまでの間だった。 つまり、私が実際に石を選んだり、注文を決定したりしていたあの40分間というのは、あの地震が起き、そしてたぶん津波が押し寄せていた時間帯と、あまりにも重なっていた。
 
(地震は日本時間14時46分に起きた)


もちろん、その時にはそんなことは知らなかった。



ジュエリー工房のあと、しばらくシティをぶらぶらし、その後、ギリシア料理のお店で夕食を食べた。

屋外の、道路にはみ出た席だった。

そこで、「指輪ミッションがとうとう解決しだね~。リング部分は金?それともプラチナがいいかねぇ?」「指輪はいいから、今は食え」などと言ったり言われたりしながら、もうこれ以上食べられないほど食べ、お会計を頼んだ。

それはたぶん、メルボルン時間で21時(日本時間19時)くらいだったと思う。地震が起きてから3時間半後くらい。

それで、フグがお会計をしているときに、私はなにげなく、アイフォンでメールをチェックしたのだ。そしたら、日本で通っていたヨガ教室のメーリングリストで、

「みなさん、大丈夫ですか!?」「私は大丈夫です、いま~です」「私もケガもなく無事です」「~さんとも連絡が取れてます」などの会話がたくさん飛び交っていたのである。


そこで初めて、「何か起きたな」と分かった。そして、まもなく地震のことを知った。家に着いてテレビをつけるまでは「日本でけっこう大きい地震が起きたみたい」程度の認識以外は、まだ何もわかっていなかったけれども。


だから、地震が起きて津波が押し寄せていた時間とほとんど同じ時間に指輪を選んでいたということが分かったのは、家に帰ってニュースで全容を聞いたりしている時に逆算して、「まさにあの時間だったんだ・・」と初めて分かったということなのだけれど・・・。


本当にびっくりした。
あまりにも時間がかさなっていて、どうしようかと思った。

オーストラリアのテレビのニュースでも、ひっきりなしに津波のニュース映像が流されていて、それを見るたびに、「あの時に私は・・・」と、指輪を選んでいた時間帯を思い出したりした。 

婚約指輪というイベントと、あの大震災が見事に重なってしまい、私はなかなかフクザツな気持ちになった。

地球のどこかで誰かが死んだのと同時に誰かが生まれてるのと同じように、瞬間で見ると、本当に人生いろいろだな、と思った。そして、今回は多くの誰かが津波という危機的クライマックスの只中にいたときに、私は指輪を選ぶという幸せ系のイベントのクライマックスにいたわけだ。

だけど今回たまたまそうだっただけで、別の瞬間にいつだって、どこかの誰かが喜んでいるときに、私はドン底にいても不思議はないんだなぁ・・と、あたり前のようだけど、改めて思った。だから、東日本大震災は他人事と思ってはいけないんだと分かった。
 

その後、ニュースで「ツナミで亡くなった夫のカバンの中から指輪が出てきた。妻にはそれが、ホワイトデーのプレゼントとして夫が自分にくれようとしていた指輪であることがすぐに分かった」という話を読んだ。

ツナミと指輪関係の話だからか、それともあまりに切ない話だからか、とても印象に残った。



だから何、ということではないのだけれど、私が婚約指輪を注文していたあの日というのは、そういう日だった。

私の婚約指輪話をするにあたっては、この話なしにはありえなかったので、書いておこうと思った。


つづく
2012.05.31 / Top↑
---「指輪物語⑤」のつづき--------


さて、次の金曜日がやってきた。

遅れないように、16時40分キッカシにアンドリューおじさんのところに向かった。

すぐに、接客の小部屋に座らされた。

このおじさん、んま~本当に接客態度が、かいがいしい。

ちょっとワザとらしい位に腰が低くて(背は高いけど)、手をスリスリスリスリ、これでもかとばかりにニコニコしながら「なんなりと。どんな指輪でも作りますよ」と応じてくるんだけれど、不思議といやな感じではない。



それで早速、分かりやすい表とともにサンプルの指輪や石を見せられながら、ダイヤモンドのランク付けなどに関する分かりやすい説明をうけた。

Colour(色)、Carat(大きさ)、Cut(カット)、そしてClarity(透明度)。

図説パンフレットと説明で、一発でよくわかった。

実はこういう説明は、ネットのどこかに出ているもんなんだけれど、自分が本気で買うことになって、そして、サンプルなど見ながらでないと、頭に入らないのよね・・。

ネットでいくらでも情報があるうえ、ジュエリーにもっと普段から関心がある人にとっては当たり前すぎるだろうということもあるから、ここでは「ダイヤモンドの見方」みたいな内容は書かないけれど。



私たちは、いろいろ値段についても聞いてみた。

おじさんは、電卓を片手に、これまた実にクリアに値段をいろいろ分からしてくれた。

「透明度とカラーを最高級にした場合、このカラットだといくらなんですか?」と言えば、電卓ではじいて教えてくれ、「じゃぁ、この大きさにすると?」というと、また正確に教えてくれ、


「例えばカラーは最高級にして、透明度のレベルを数段下げて、このカラットなら君たちの予算に入るよ」などとプロ的アドバイスもすすんでしてくれた。

そして、「肉眼でも差がわかるのは、透明度よりもカラー。実は透明度は上から真ん中くらいまでの度数には、ほとんど肉眼差はないよ」などとも教えてくれたり。

「こだわるなら透明度とカラーのどちらかを最高級にして、どちらかをちょっと下げるのが、予算内に入るやり方としては一番おすすめする」というようなアドバイスもしてもらった。



小売店の既製品の指輪は、石自体の値段と、「金やプラチナ、デザイン」などの石以外の部分の値段の区別が分からない。小売店がとるマージンも不透明。だから不信感が涌く。


だけど、工房に来て何よりもよかったのは、まずは石だけの値段と価値がクリアによく把握できることだった。

最初に石を選んで、それから、リング部分にくる金などの値段を合わせるといくらになるのか、という選び方ができることがとてもよかった。

おじさんは「~クラスの透明度、~クラスのカラー、大きさ~カラットの石にした場合、あとはリング部分の金が~グラム位必要になるから、最終的な値段は~になる。さらに、メインの石の周りに小粒の飾り石をつけたい場合、それは一個いくらだから・・・」

と、すべて的確に説明してくれた。



そして・・、

ワケがわからないなりにも、けっこういろんな小売店でいろんな品と値段を既に見てきた私たちには、おじさんの言う値段が、とても信頼できる値段だということもわかった。

小売店のように、よく分からないままにヘンな値段の上乗せがされていない、正当な値段だということ。



私たちの心は「なんだ、オーダーメイドすばらしいじゃん?ここにする?」とほぼ決まっていた。

覗きにきた当初の予想に反し、私たちはこの日、「じゃぁ、ここで指輪作ってもらっちゃう?」ということに早くも決めてしまった。

とりあえず「じゃぁ、注文します」と告げ、予算内で収まる中で一番理想的なダイヤモンドの透明度、色、サイズを選ぶまでした。

そしてフグが「じゃぁ、前金はおいくらくらい払えばいいでしょうか?」などと言って、クレジットカードまで差し出したのであるが、

おじさんに「前金はいいよ。大きな買い物だから、石の変更があったらいつでもまだ変更可能だからね」と言われ、「よく話し合って、石の最終決定と、それからデザイン案を決めて、そしてまた予約してきてくれればいい」と言われた。

それで私たちは、「絶対、ここで注文します。じゃぁ、デザイン決めてきますね」と言って、晴れ晴れ気分で店を後にした。


つづく


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余談 :

では、ネットでちらっと調べたところ、オーダーメイドがやたら高く思えたのはなぜだろう?

この工房もちゃんと看板かかげて、「オーダーメードジュエリーショップ」とかにすれば、もっと全然、客入るんじゃないの?と思うのだが、それをしていないようだ。あくまでも「知ってる人は来てもいいけど?」くらいの姿勢のよう。

あくまでも私の予想だけど、たぶん、この工房の本業があくまでも「小売」ではなく「工房」だからだと思う。一般客向けの窓口も一応用意しているけれど、本業はあくまでも小売業界の裏でジュエリーを作る仕事だからではないだろうか。そして、小売店にそれを搬入するのが仕事なのだと思う。

「オーダーメイド ジュエリー」などでネット検索してしまうと、工房ではなく、同じオーダーメイドでも小売商売メインのところがページの初めの方にたくさんヒットしてしまうのかも。

ほら、検索ページの2ページ目くらいに自分のサイトが出なければ、なかなか商売は難しいと言われるでしょ?だから、ネットビジネスに本気を出す場合、検索ページの最初のほうに出るよう、広告料を払うわけで・・。そう考えると、やはり本業の方に広告費をかけるはず。

ま、これらは単に私の予想なんだけれど・・・・。

あとは、私の調べ方があまりにも浅かったのかも:笑


2012.05.30 / Top↑
---「指輪物語④」のつづき--------



さて、母の指輪リメイク案もやめた私たち。
 
指輪ミッションは、なんだか中だるみ。
やる気なくしそう・・・。

あー、どーすっかなー・・・。
この際、次に日本に行った時にでも買う? それまで保留?

とか話していたのだが、短い滞在期間に急いで何かを買うほど、失敗しやすいことってない。

それに、フグには「日本は物価が世界一高い国」というイメージがこびりついているらしくビビっている。

私にしてみれば、日本の物価の高さは「質を伴う高さ」だし、メルボルンほどへんな高さはないと思っているんだけれど、フグがビビっていてはいい結果は生まれない。


母の指輪案がまだ熱かったころ、ジュエリーのリメイクしてくれそうなところをちょっとネットで探ってもいたのだけれど、メルボルンで探しても、日本で探しても、「オーダーメイド」はとても高い気がした。リメイクもオーダーメイドの範疇に入るらしく(?)、とにかく自分の石を持ち込むにもかかわらず、へんな高さ。しかも熱心に探す前にリメイク案を捨てたので、たいした情報も得ていなかった。



しかし・・・ふと、

リメイク案が生きていた頃、フグが「今日、ジュエリー工房っぽいものが何軒も入ってるっぽいビルを見た気がする」とか言ったことがあったのを思い出したのだ。同時期に「リメイク案やーめた」となったので、忘れていたのであるが。

フグが、リメイク案じゃなくとも、とにかく行ってみようと言い出した。

「オーダーメードはどうせ高いけど、話しを聞くのはタダだ。 買うフリしてダイヤモンドのことを詳しく聞いてこよう。これでは、いつまで経っても、ダイヤモンドと値段の関係がわからないし」と。

確かにそうだった。

ダイヤモンドのランクづけがあることは分かっていたものの、一度誰かプロに詳しく分かりやすく説明してもらう必要があった。でも、小売店の人は「売りたい」一心だろうし、店員がジュエリーのプロというわけではないだろうから、信用できない。
 
でも工房の人なら、それこそ石のプロであろう。
そこが本当に工房なのであれば、詳しく説明を聞くにはいいチャンスだ。


そこで、ある日、そのビルに向かった。


看板すらないし、ただの雑居ビルで、外からだと全然わからないのだが、ビルに入っている業者のリストを見ると確かにジュエリー関係の業者がいくつも入っている。

しかし、ビルの小さなロビーからして「中は、ただのオフィスエリアなんじゃないの?」「一般の客が訪れるような所ではないのでは?」というくらいの雰囲気だった。本当にジュエリー工房なのだろうか・・?でも意を決して、そのうちのひとつの店を適当に選んで目指して、エレベータに乗ってみた。


エレベーターを降りておそるおそる見渡すと、なんの色気もないその廊下の向こうに、適当に目指したその店らしいものが見えた。それは、小売店でないことは明らかだけれど、一応、小さな「接客」な場所もあり、一般ピーポーも迎えていることが分かった。やっと安心した。


しかし、フグのオフィス後の時間帯だったので、「今日はもう閉める時間だ」と言われてしまった。

本当は基本的に17時で閉めるけど、オフィス後に来る人が多いので、金曜ならちょっとだけなら17時すぎても大丈夫。 でも来週また来る場合、17時に来てから話しをするんじゃさすがに遅いから、少しでも早い時間に来れるか?と言われた。

それで私たちは、「フグも金曜ならちょっとだけオフィスを早く出れる」ということで、次の金曜日の夕方16時40分に予約をした


アンドリューという背の高いおじさんに、

「きみたち、結婚するんだね?指輪かい?」
「おめでとう!喜んでお手伝い差し上げましょう」

みたいな、やたら愛想のいい接客に促されながら・・・。


つづく
2012.05.29 / Top↑
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